・ブログのUSP(自分だけの強み)の設計方法がわかる。
前回、ブログは「誰に、どんな方法で、どんな未来を見せるか」という基盤ができてはじめて、記事作成がスタートできることをお伝えしました。
「誰に」の部分を説明した、ペルソナ設計に関する記事はこちら☟

ここでは、ペルソナ設計の次のステップである「どんな方法で」にあたる「USP(自分だけの強み)」作りに関して解説していきます。
USPとは?
USP(Unique Selling Proposition)とは、直訳すると
Unique=唯一の
Selling=売り
Proposition=提案
をさしますが、もっとかみ砕いていうと「他者には真似できない、自分だけが持っている強み(=提案)」のことをさします。
情報社会が進み、あらゆる商品・サービスが乱立する中で、他と同じような戦略をたどっていく未来を想像してみてください。
一生懸命作った自分のコンテンツは埋もれ、誰にも気づいてもらうことなく消えていく。
そんな悲しい未来を迎えてしまう可能性が大いにあるとは思いませんか?
だからこそ、誰にも真似できない自分だけの強みを構築する必要があるわけですが、
「とにかく面白くて、バズりやすそうなコンテンツで勝負する!」といった動機で動くと事故るので絶対やめましょう。笑
自分が面白いと思って生み出すコンテンツはただのエゴでしかなく、
あくまで設定したペルソナのことを徹底的に考えた、独自性の高いコンテンツを生み出してゆく必要があります。
しかし急に「USPを設定しろ」と言われてもぶっちゃけ難しいですよね。
そこで次の項目では、ユニクロやドミノピザなどみんなが知っているような大企業がどんなUSP戦略をとっているのか、具体的な事例を見ていきたいと思います。
企業が掲げるUSPの事例
といった疑問を持つ方に、本項では「巷の企業がどんなUSPを設定しているのか」
そして、「設定されたUSPからペルソナはどんなメリットを得ることができるのか」を見ていきます。
ユニクロのフリース
軽くて暖かく、洗えて、乾きも早い。さらに低価格でカラーバリエーションが豊富
USP=抜群の機能性×低価格×カラーバリエーション
ペルソナのメリット=コスパがいい。自分の好きなカラーを選べる。
年代や性別問わず多くの人に愛され、日本を代表するカジュアルブランドとして君臨するユニクロ。
1998年に販売を開始した「フリース」は、抜群の機能性と安さを武器に一大ブームを巻き起こしました。
それまでも、さまざまな衣服を販売してきましたが、フリースに絞ったUSP戦略は見事成功し、今でも「ユニクロといえばフリース」というイメージは定着していますよね。
ドミノピザ
ホットでフレッシュなピザを 30 分以内にお届けします。もし30分以上かかったら、ピザの料金は頂きません。
USP=30分以上かかったらピザの料金はいただきません。
ペルソナのメリット=ホットでフレッシュなピザが30分以内に食べれる。
30分以内に届かなければ、料金はもらいません。という力強いコミットメントが顧客の心をつかんだUSP。
あえて味に言及せず、30分以内という時間を強調することで
おいしさを重視するユーザーを削ぎ落とし、時間を重視するユーザーに絞ってサービスの訴求をしている好事例です。
QBハウス
お客様のカットに要する時間は、約10分。価格は、1,080円(税込)にて提供いたしております。
USP=速さと安さ。(カットに要する時間は、約10分。価格は1,080円。)
ペルソナのメリット=忙しいビジネスパーソンに、手軽で均一なサービスを提供する。
2018年に東証一部上場を果たしたQBハウスは、”10分で身だしなみを叶える”ヘアカット専門店として、忙しいビジネスパーソンを主要顧客にサービスを展開。
カット以外のプロセスを簡略化し、効率を重視したサービスは、
同社のUSPである速さと安さを実現。
時間を節約したい、さくっと身だしなみを整えたいといった想いをもつ
ビジネスパーソンの心をつかむことに成功し、国内外550店舗を超えるまでに規模を拡大しています。
アップル
ポケットに1,000曲のミュージックライブラリを。
USP=超小型&ミュージックライブラリをどこでも
ペルソナのメリット=ポケットひとつで1,000曲の音楽を楽しめる
たった24文字から、アップルの端末がもつ特徴と、使用することのメリットを十分に感じられる、秀逸なキャッチコピーです。
あえてスペックには言及せず、製品を通してユーザーが「どんな未来を手にできるか」を明確にイメージさせる力を持っており、アップルのユーザー視点を実感できる言葉です。
と思っている方に向けて、次の章では、自分だけのUSPを見つける方法を見ていきます。
自分だけのUSPを見つける方法
自分だけのUSPは、以下の3ステップで考えましょう。
- ペルソナ像を改めて明確にする
- ペルソナにベネフィットを与える商品・サービスを考える
- 競合調査をする
順に解説します。
ペルソナの明確化とベネフィットの提示
まずはじめに、前回の章で設定した、自分が価値を届ける相手「ペルソナ」をもう一度明確にイメージしましょう。
そして、ペルソナにとっての一番のベネフィット、利益は何かを徹底的に考えます。
例えば、
都内在住の事務職女性(20代半ば)で、ぜいたくをしているわけではないのに、
毎月の支払いが多く、全くお金がたまらないと悩んでいる。
という架空のA子さんを自分のペルソナだと仮定した場合、
このA子さんにとって利益となるコンテンツはなんでしょうか?
例えば、A子さんの置かれている、ぜいたくをしているわけでないのに、お金が残らない状況というのは、固定費が身の丈以上に高いという根本的な問題が隠されているのかもしれません。
その場合、固定費を下げるために以下のような記事を作れば、A子さんの悩みを解決できる=ベネフィットを提供できる可能性が高くなります。
・通信費を今の半分にするマル秘方法
・無駄な保険を見直す3ステップ
・今日からはじめる家計簿管理【ダウンロード可能データあり】
競合調査
ペルソナの明確化と、提供するベネフィットが決まった後にやることは、競合調査です。
競合調査のステップは以下の通り。
- ペルソナが検索しそうなことをググる。「20代 貯金方法」「通信費 下げる方法」etc...
- 上位5記事をピックアップして、傾向をつかむ(大手が多い。個人メディア上位を占めているなど)
- 競合の中で2つほど、自分がいいと思ったサイトをベンチマークする。
- そのサイトで書かれているいるコンテンツを網羅しつつ、自分にしかない独自性を見つける。
- 独自性とは、競合にはないコンテンツを提供すること。例えば、自分が固定費削減した具体的ステップをRPG風にして、ゲーム感を出す。貯蓄セミナーなどで出会った人に、節約事例をインタビューするなど。
先ほど例に挙げた、固定費削減や貯蓄方法などのマネーリテラシ系メディアは、一般企業がすでに参入していることも多いです。
企業の運営するメディアは資本力とマンパワーで、1カ月に100記事量産する。といったことを当たり前に行っているので、個人ブログが数で勝とうと思ってもぶっちゃけ厳しいのが現実です。涙
だからこそ、大手にはできない路線、
つまり個人のフットワークの軽さを活かした生のインタビュー記事や体験談などで、
ペルソナの共感を呼べるコンテンツを作っていく戦略がおすすめです。
管理人も「ペルソナの明確化⇒USPの絞りこみ⇒競合調査」というステップを踏んでブログ運営を徹底しているので、
自分が喜んでほしい人のために、方向性をぶらさず、日々邁進することができています。
USPの絞りこみで分かりにくい部分や、質問があればページ下部のLINE@よりお気軽にご連絡くださいね!
まとめ
今回は、ブログコンセプト作りにおいて重要な「USP」の設計方法について解説しました。
USPは「他者には真似できない、自分だけが持っている強み(=提案)」のことであり、
USPを徹底して作り上げている企業は、ユーザーに認知され、しっかりとサービスや商品を届けることができています。
次回は、コンセプト設計の最後である「どんな未来を見せるか」という
ストーリーマーケティングについて解説!
以下の記事をぜひご覧ください!

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