・ネットワークビジネスの歴史やメリット・デメリットも知りたい!
今回は要望に応えて、ネットワークビジネスの仕組みや歴史、メリット・デメリットに関して解説するよ!
目次
1.ネットワークビジネスとは?仕組みを解説

ネットワークビジネスとは、口コミによって商品の流通を起こす「マルチ・レベル・マーケティング」という仕組みを用いたビジネスのことです。
ねずみ講などと構造が似ているため、違法性があるとして懸念する人が多いですが、「連鎖販売取引法」によって定められた国も認めるまっとうなビジネスです。
ではなぜ、社会的にネットワークビジネスの印象は悪いのでしょうか?
それは収益構造が、人が人を紹介することでうまれる「多段階方式」になっているからです。
これはコンビニのフランチャイズの仕組みと形式が似ています。
コンビニを自分で経営するとなった場合、本部に開業資金(加盟金)を支払い、フランチャイズ契約を結びます。
契約を結ぶことによって、ブランドや商標が使用できたり、売上に対する何割かをロイヤリティ(収入)として得ることができます。
ネットワークも構造は似ていて、だいたいの会社はまず登録料を支払いビジネスを開始します。そして、自分の紹介者が増えて、その人達が商品を買うごとに自分の収入も上がっていきます。
会社からは自分が起こした商品の売りあげに対して、コミッションが支払われるという仕組みです。
ネットワークで怖いのは、売上を作らない限り収入はないということです。
つまり、人を紹介して、その人に商品を買ってもらわないと一向に稼ぐことはできないという残酷な現実があります。だから
・嫌だと言っているのに無理やり勧誘された
・お茶会だと誘われて行ったら、実はネットワークのセミナーだった
・「必ず儲かる」など、甘い言葉で巧みに勧誘された
・商品やサービスを過剰に褒めてなだか怖い
・都合の悪い部分、デメリットを一切言われなかった
などのネガティブなコメントが多々あります。
2.ネットワークビジネスのメリット・デメリット

ネットワークのメリット
1. 一般人が権利収入を得れる
ネットワークをやる上で多くの人が憧れる「権利収入」。
自分が働かなくても入ってくる収入であり、他には不道産の家賃収入や、本や楽曲などの印税収入がこれにあたります。
不動産であれば多額の資金が、印税収入であれば特別な才能が必要になりますが、ネットワークは自分のグループを拡大し、グループメンバーが商品を買い続ける限り、自分が動かなくても収入がはいります。
私の知り合いにも一人紹介しただけで運良くグループが伸び、何もしていないのにずっとコミッション(報酬)を得ている人がいます。
しかし、これは奇跡に等しい出来事だと思ったほうがいいです。
普通に考えて不動産や印税と同等の収入を得るのであれば、それに見合った努力や行動量が必要です。
権利収入はそれほど価値の高いものであり、得るまでにはかなりの時間がかかると思った方が落胆しないですみます。笑
事実、ネットワークビジネスの収入曲線は、マイナスを経て何年後かにプラスに転じるイメージです。
その停滞期は人によって違い、早く抜け出す人もいれば、何年たっても報われない人もいます。
そうした現実を受け止めて、いつかの権利収入のために日々頑張っていれば、報われるときが来るとも言えるでしょう。
2. 資本力が必要ない
冒頭で説明したように、コンビニでフランチャイズ契約を結ぶためには、250万〜400万の開業資金が必要になります。
しかし、ネットワークであれば安いと0円、高いところでも50万ほどでビジネスがスタートできます。
一般人が少額でビジネスを始められて、うまく行けば権利収入を得れる仕組みはネットワークの大きなメリットです。
3. 時間や場所に縛られない
時間や場所に縛られない点もネットワークの魅力です。
子育てで忙しい主婦の方は、パートで日中家をあけることすらままならないこともありますが、ネットワークであれば隙間時間に活動できます。
具体的には、自分の友だちに口コミしたいとなった場合、夜にLINEを送って昼間のちょっとした時間にお茶をして話を切り出すなど、私生活を維持しながら活動している人もいます。
4. 難しい知識が必要ない
商品の流通を起こす場合、その商品の良さを相手に知ってもらい、相手に「買う価値があるものだ」と認識してもらうのは重要です。
専門用語が多い商品だと「自分に知識がないのに大丈夫だろうか」と不安になるかもしれませんが、自分で何もかも学ぶ必要はありません。
ネットワーク各社は商品セミナーを開催していたり、商品体験イベントに動員することで自分ではないベテランの販売員につなぐことができます。
他者の力を借りて仕事ができる点は、ネットワークの大きなメリットであると言えます。
ネットワークのデメリット
1. 権利収入を作るのは難しい
ネットワークに勧誘されるとき「副収入を簡単に作れるよ」と言われても信じてはいけません。笑 なぜなら、大手21社のネットワーク会員の収入を数値化した添付のデータを見ると分かる通り、収入0円(つまり赤字)の人がなんと94%にのぼるからです。 また、物販系の会社ではコミッション(報酬)の条件として、商品(約1万円前後)購入の義務があるため、 その原因の一つは報酬の還元が「トップヘビー型」であることが影響しています。 そのため、今ネットワークをやっている方、またはこれからチャレンジしようとしている方は「会社が会員にどれくらい還元をしてくれるのか」は把握しておいたほうがいいでしょう。 還元率は、バイトでいったら時給です。どうせやるのであれば時給(還元率)の高い会社でビジネスすることをおすすめします。 ネットワークは口コミビジネスなので、人に伝えることが仕事になります。 そのため、親戚・友人・知人など、あらゆる知り合いに片っ端から声をかけることで嫌われ、人間関係が悪くなってしまったという方も多いですし、 新たな人脈を開拓するためにイベントに参加したり、SNSで出会った人にお茶しましょうと誘ったり、ビジネス交流会に参加したりと人脈作り(友達作り)にとにかくお金がかかります。 さらに商品やプランを学ぶためのセミナーや、イベントに参加するため、財布からじわじわとお金がなくなっていきます。 口コミで伝えて、製品に魅力を感じて買ってくれる人や ビジネスに魅力を感じて、一緒に動いてくれる人が運良く出続ければいいですが、 悲しいかな、ネットワークビジネスは世間のイメージがめっちゃ悪いです。笑 中には偏見なく、一つの仕事として捉える人もいますが、そうした人は稀。 たとえ自分が全うにビジネスしても、過去のうわさ(無理やり勧誘受けた。嘘ついてセミナーに連れて行かれた。)などはどうしたって足をひっぱります。 スタートの時点でイメージが悪い。というのはネットワークの最大のデメリットです。 次にネットワークビジネスの歴史をたどっていきます。 ビジネスの期限はアメリカで、日本には1970年代に入る頃に伝わり、 以下からその軌跡をたどっていきたいと思います。 ネットワークビジネスは、第二次世界大戦前の1939年に「ニュートリライト・プロダクツ」がアメリカで展開を開始のが期限です。 1973年以降、悪質な事業者が摘発される一方で、アムウェイコーポレーションなどには連邦取引委員会の審決でビジネスの正当性が認められて、それまでの「胡散臭かったイメージ」から脱却。存在が認められるようになり、80年代には事業者数は約2000社にまで膨れ上がりました。 日本ではじめてネットワークの会社が設立されたのは、1969年。アメリカ資本であるスワイプ・ジャパン(2000年にネイチャーケア・ジャパンと会社名を変更)が起源です。 1973年から1974年にかけての2年間で業者が300~500社に増えるなど、一気にMLMのブームが到来。 同時期にねずみ講による被害も拡大したことから「ねずみ講」=「ネットワークビジネス」のマイナスイメージが定着してしまったのです。 1979年には現在も売上ランキング1位に君臨する「日本アムウェイ」が営業を開始。 特にマルチまがいの手法で、資産価値がほとんどない屑ダイヤを恒久資産になると称して販売していた豊田商事の社長が刺殺された事件は、多くの人に衝撃を与えました。 この事件をきっかけに「MLM=怪しい」のイメージがさらに助長し、第二次ブームは去りました。 第三次ブームが起こったのは、バブル崩壊後の90年代後半です。 牽引役となったのは、「ハーバライフオブジャパン(1992年)」「ニュースキンジャパン(1993年)」などで、特にニュースキンは初年度の年間売上が約128億円達するなど、外資系企業としては、日本IBM、コカ・コーラに次いで実績を残しています。 しかし、この時期にもマルチ商法の被害が拡大したため、2001年に設立された「特定商取引に関する法律(特商法)」によって厳しく規制されました。 現在は、大企業による副業解禁や終身雇用崩壊による国民不安のあおりを受けて、副業がより身近になってきましたよね。 一般人が参入しやすいネットワークも勢いを増し、大小問わずさまざまな会社が栄枯盛衰をくりかえしています。 昔のような口コミではなく、インターネットを利用した在宅ビジネスへと変化を遂げ、さまざまな手法でビジネス拡大を図る企業も増加。 化粧品やサプリメントなど従来型の物販ビジネスではなく、仮想通貨などの金融系、旅行などのサービス系、格安携帯、電気などのインフラ系ネットワークの会社も登場しています。 次に、イメージが混同しやすい「ネットワークビジネス」「悪徳マルチ」「ねずみ講」の違いを確認してみましょう。 まずネットワークビジネスと悪徳マルチとねずみ講を比較した以下の表をみてください。 表の通り、ネットワークは「特商法」によって定められたまっとうなビジネスである点が、悪徳マルチやねずみ講と異なります。 現在、アメリカの大学では1つのマーケティング形態として紹介されており、日本でも99年度から早稲田大学の一般ビジネススクールでMLMに関する講義が開催されるなど、正当なビジネス手法として認識されています。 また、商品自体も適正価格で販売されており、不当な金額を設定しているということもありません。 むしろ一般の商品のように広告宣伝費(CMやチラシ、つり革広告など)がかかっていないので、いい商品を中間マージンを省いた価格で買える点にメリットを感じている人も多いです。 そして、目的はあくまで商品の流通を起こすことでありお金ではないため、その商品を気に入った人や、事業性に惹かれた人とビジネスをするのが前提です。 悪徳マルチは、そもそも違法であるり、商品を不当な値段で販売するのが特徴です。 例えば、有名な霊媒師の人が作った数珠だと言って本当は100均で買った数珠を販売するなど、明らかに不当な値段でものを販売して商売をするのが悪徳マルチです。 ネットワークと違い流通を起こすことが目的ではなく、人を騙してお金を巻き上げるのが、販売者の目的になります。 ねずみ講の仕組みはネットワークビジネスと似ているため、勘違いされやすいですが、全くの別物です。 そもそもねずみ講には販売する商品がなく、下位メンバーの会員費を吸い上げることで組織を運営します。つまり新しくビジネスに参入した人を食い物にすることで組織を維持しているのです。 しかし、人口には限りがあるのでいつまでもその連鎖が続くことはなく、稼げない犠牲者を多数出したことで1960~70年代には大きな社会問題にもなりました。 これを受けて、1978年に無限連鎖禁止法が成立。ねずみ講という形態のビジネスそのものが禁止されたのです。 今回はネットワークビジネスに関して仕組み、歴史、メリット・デメリットなど徹底解説しました。 管理人の立ち位置としてはあくまで中立でいたいと思ってます。 なぜならMLMで権利収入を得ている人もいるし、楽しんでやっている人もいるからです。 しかし、WEBが発達した現代において、口コミビジネスの優位性や信頼性は数十年前より確実に下がっています。 着実に収入を上げたい。長期で稼げる仕事をやりたいと思うのであれば、いつかの権利収入ではなく、今後需要が上がる分野でコツコツスキルを積むのが一番です。 LINE@では、副業や働き方、収入UPなど、登録者だけの有益コンテンツ配信中!大手21社のネットワーク会員の収入データ[大手電算会社算出]
収入として1万円を得てもやっと±0なので、実際かせげてない人が約97%という残酷なビジネスであるというのが現実です。
つまり売上の何割を会社が会員に吐き出すかと言う点で、会社側の取り分が圧倒的に多いため頑張っても頑張っても稼げない会員が多いのです。2. いたるところで出費がかさむ
そうならない場合、赤字を垂れ流すだけの労働収入であり、一向に稼ぐことができない負のループにはまる人も珍しくないです。3. 世間のイメージが悪い
2.ネットワークビジネスの歴史
時代に合わせて変化を繰り返してきました。始まりはアメリカ
その後もアメリカ国内で発展を続け1960年頃には、事業者数が200社に登るとともに悪質な会社も増えて社会問題になったようです。日本のブーム
その後、ネットワークビジネスブームと言われる時期が3度あります。第一次(1973年〜1974年)
「APOジャパン」「ホリディ・マジックが」「ジャッカーチェーン」などが3大マルチと言われ規模を拡大。販売員登録や昇格のために高額な登録料が必要だったり、紹介者をだすだけで「スポンサー料」が得られる仕組で、お金儲けだけを目的にした要素が強く社会問題となったそうです。
その後、「連鎖販売取引法」により厳しく規制を受けたことにより、最初のブームは終わりました。第二次(1980年代前半)
1980年代初めにはMLMへの参加者が急増しましたが、それと同時にお金儲けを目的としたマルチ商法も再興され、再び社会問題となりました。第三次ブーム:1990年代後半
現在
3.ネットワークビジネス・悪徳マルチ・ねずみ講の違い
法
商品
目的
ネットワークビジネス
◯
◯(適正な価格)
流通
悪徳マルチ
✕
◯(不当な価格)
お金
ねずみ講
✕
✕
お金
ネットワークビジネスとは?
悪徳マルチ商法とは?
ねずみ講とは?
まとめ